下痢は急性のものと3週間以上持続する慢性のものに分類されます。お腹が冷えたり、ストレス、食事などで下痢になることがありますが、大事なのは隠れた病気が存在している場合です。
急性の下痢はよく聞かれる胃腸炎で、ほとんどのものが1週間もしないうちに症状が改善します。慢性の下痢には潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の他、大腸がんの可能性もあります。
 
                | 急 性 | 主にウイルスや細菌感染によるものが多いです。 | 
| 慢 性 | 潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患、過敏性腸症候群 薬剤性腸炎 大腸がん | 
| 大 腸 が ん | 便秘のイメージが強いですが大腸がんが大きくなると便の通過が困難となり、下痢便のみが通れる状態となるため下痢が起こります。 | 
 
                下記の症状がある場合は緊急性があるので早めに医療機関を受診してください
急性の下痢の場合には主に症状、診察で診断します。時に脱水の評価に血液検査を行うことがあります。 
慢性の下痢の場合には大腸カメラやCTが必要になることがあります。 
 
                原因に応じた治療を行います。 
多くの胃腸炎は自然に改善します。下痢止めはウイルス、細菌を体の中に留めることになり使用しません。水分を多く摂ることを心がけましょう。 
潰瘍性大腸炎やクローン病はそれらに対する治療が必要になります。
